MRI・CT検査inspection

脳神経外科や心療内科では、頭痛・めまい・しびれ・もの忘れ・不安感などの症状がある方に対して、症状の原因を詳しく調べるためにさまざまな検査を行います。
その一つがMRIやCTによる画像検査で、脳や神経の状態を確認できます。検査は短時間で済み、身体への負担も少ないため、医師が必要と判断した場合に実施します。
検査の結果をもとに、薬や生活習慣の工夫など、患者さまに合わせた対応方法を相談しながら決めていきます。

検査
このような方は検査
をおすすめします
  • 慢性的な頭痛がある
  • 意識障害がある
  • 不安やパニック発作がある
  • しびれやまひがある
  • めまいやふらつきがある
  • うつ症状が強く出ている
  • 幻覚や妄想がある
  • 突然の激しい頭痛がある
  • 記憶障害や認知機能の低下
  • 頭部外傷がある

MRI検査について

MRI検査では強い磁力と電波を使って、身体の内部を立体的に映し出すことができ、特に脳や脊髄、血管の状態を詳しく確認するのに適しています。
放射線を使用しないため、身体への影響が少ないのも特徴です。
また、薬の影響やアレルギーの心配が少ない検査であり、CTではわかりにくい部分の確認にも役立ちます。
検査中はトンネル状の装置の中に横になっていただき、一定時間じっとしていただく必要があります。
金属を身体に入れている方や、閉所が苦手な方は事前にご相談ください。

MRI検査について
検査で
わかること
検査でわかること

MRI検査では、身体のさまざまな部位の内部構造を詳しく調べることができます。
脳や脊髄、関節、血管、内臓などの状態を画像として確認できるため、腫瘍や炎症、出血、神経の異常などを見つけるのに役立ちます。X線やCTでは確認しづらい部分も映し出すことができるため、病気の診断や治療方針の決定に活かされています。

MRI検査を
受けられる方へ
MRI検査を
受けられない場合がある方
  • 過去に手術や事故などで、身体の中に金属が入っている方や外傷による鉄粉(鉄片など)がある方
    ※特に、心臓ペースメーカー・植込み型除細動器・脳動脈瘤クリップ・人工内耳などが入っている方は、MRI検査を受けても問題がないか手術を担当した医師に必ずご確認ください。
  • アートメーク・刺青・タトゥーをされている方
    ※施術した部位や時期によっては、MRI検査を受けられない場合があります。
  • 歯科治療で磁石式義歯やインプラント、矯正治療を受けている方
  • 妊娠されている方
    ※妊娠中の方は、MRI検査を受ける前に主治医の許可を得てください。造影剤を使った検査は受けられません。
  • 増毛用パウダーや白髪染めスプレーを使用している方
    ※増毛用パウダーや白髪染めスプレーは鉄粉を含む場合があるため、検査当日は使用を控えてください。
  • 閉所恐怖症など狭いところが苦手な方
  • 検査前に飲酒されている方
検査当日の注意事項

次の物は、持ち込むと事故やMRI装置の故障につながるおそれがありますので、MRI室内には持ち込まないようにお願いします。

  • キャッシュカードなどの磁気カードやスマートフォン、時計などは、強い磁力の影響で壊れるおそれがあります。
  • 化粧品の中には磁性体を含むものがあります。ラメ入りのマスカラやアイシャドウ、アイライン、アイブロウなどは、検査画像に影響を与えるほか、目の粘膜を傷つけ、やけどにつながることもあります。できるだけ化粧をせずに来院されるようお願いします。
    ※化粧をして来院された場合は、影響を避けるため化粧を落としていただくことがあります。
  • ピアスやネックレスなどのアクセサリー、ヒートテック、ウィッグ、金属製ワイヤー入りのマスク、コルセットタイプの下着、金属製のホックや装飾がついた服、腕時計、眼鏡などは、検査の際に取り外していただきます。
  • コンタクトレンズ(特にカラーコンタクトレンズ)には鉄成分が含まれている場合があり、装着したままMRI検査を受けると検査画像が乱れ、やけどの原因になることがあります。
    ※コンタクトレンズを使用している方は、検査前に外すか、検査当日は眼鏡をかけて来院し、検査中は眼鏡を外すことをおすすめします。

※上記に該当する方は、MRI検査ができない場合があります。
また、検査中に身体への影響が心配される場合は、中止や延期となることがあります。あらかじめご了承ください。

MRI検査について、詳しい内容は下記のサイトでも紹介しています。

ドクターズファイル

CT検査について

CT検査は、X線を使って身体の断面画像を撮影する検査です。短時間で広い範囲を撮影できるため、頭部の出血や骨の異常などの確認に役立ちます。
MRIとは異なる仕組みで画像を得るため、症状や必要に応じて使い分けています。診断を支えるための一つの方法として、日々の診療に活かしています。
検査の際はベッドに横になり、機械の中をゆっくり通過します。痛みはなく、通常は数分で終わります。造影剤を使う場合もありますが、その際は医師の指示に従ってください。

CT検査について
検査で
わかること
検査でわかること

CT検査では、X線を使って身体の内部を断面的に映し出すことができます。脳出血や脳梗塞、肺炎や肺がん、腹部臓器の異常、骨折など、さまざまな病気やけがの状態を詳しく調べる際に役立ちます。検査時間が短く、急な体調変化があった際の診断にも向いています。
また、造影剤を使うことで血管や臓器の様子をさらに詳しく確認できます。

CT検査を
受けられる方へ
CT検査を
受けられない場合がある方
  • 身体の中に取り外せない金属がある方
  • 脳深部刺激装置を使用している方
  • 妊娠中、もしくはその可能性がある方
  • 閉所恐怖症など狭いところが苦手な方
    ※MRI検査と違い、短時間ではありますが心配な方はご相談ください。

※上記に該当する方は、CT検査ができない場合があります。