心療内科に
ついてpsychotherapy
心療内科では、うつ病・パニック障害・不安障害などの心の病気のほか、物忘れや認知症の診療も行っています。
うつ病などでは、心の不調が身体症状として現れることがあり、不眠や食欲低下、動悸、息苦しさが続く場合があります。
物忘れや認知症については、神経心理学的検査やMRI・CTで、加齢による変化か認知症かを見極めます。診断後は薬物療法や生活環境の調整を行い、必要に応じて福祉サービスと連携し、ご本人とご家族の日常生活を支えます。

このような症状は
ご相談ください
- 夜眠れないことがある
- やる気がでない
- 考えがまとまらない
- 食欲がない
- 集中できない
- 人前で緊張しすぎてしまう
- ゆううつな状態が長引いている
- 突然動悸がする
- 一つのことにこだわってしまう
- 不安になる
- 息切れがする
- 他人の視線や態度が気になる
うつ病
1日中気分が落ち込む、楽しめないといった心の症状に加え、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの不調が続く場合は、うつ病の可能性があります。精神的・身体的ストレスにより脳の働きが変化し、否定的な考えに傾きやすくなるのが特徴です。
うつ病は「気分障害」に分類され、似た症状の病気に双極性障害(そううつ病)があります。双極性障害ではそう状態とうつ状態を繰り返すため、診断と治療には専門的な判断が必要です。

(心)
- ゆううつな状態が続いている
- 不安になる
- 落ち着かない
- 孤独感を強く感じる
- 気持ちが沈む
- 興味や喜びを感じにくい
- やる気が出ない
- 感情のコントロールがむずかしい
- 自分に自信が持てない
- 会話や本などの内容が頭に入ってこない
(身体)
- 食欲がない
- 胃の不快感、便秘や下痢がある
- 眠れない、過度に寝てしまう
- 身体がだるい、疲れやすい
- 頭痛や肩こりがある
- 動悸がする
- めまいがする
- 口が渇く
治療について
・薬物療法
うつ病の治療では抗うつ薬を用いますが、効果が出るまで時間がかかるため、継続が重要です。
自己判断で中止せず、医師の指示に従いましょう。
副作用や症状に応じて薬を調整・併用することもあります。
・精神療法
精神療法には、患者さまの気持ちに寄り添う「支持的精神療法」を基本に、考え方や対人関係に焦点を当てる「認知行動療法」や「対人関係療法」などがあります。
症状や生活背景に応じて方法を選び、薬だけでは対応が難しい心のつらさに有効です。
不安障害
大勢の前で話すときや試験前に緊張して汗をかいたり心臓がドキドキしたりするのは、誰にでもある自然な反応です。しかし、その不安が強くなり、日常生活に影響が出る場合は「不安障害」の可能性があります。
不安障害は、心の不安が原因で精神だけでなく身体にもさまざまな不調が現れる状態です。種類にはパニック障害、社会不安障害(社会恐怖)、強迫性障害(強迫症)、全般性不安障害などがあり、それぞれの特徴は異なりますが、生活への影響は共通しています。

- 理由もなく突然強い不安におそわれ、心臓がドキドキする
- 人から注目されることや、人前で恥ずかしい思いをするのが怖く感じる
- ある行動をやめられず、同じことをくり返さないと不安になる
- 生活のさまざまなことが気になり、不安や心配が長く続いている
治療について
・精神療法
薬には、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠を助ける薬などが使われています。
症状や状態に応じて、医師が種類や量を調整しながら進めていきます。
・認知行動療法
心と身体を落ち着かせたり、苦手なものや場所に少しずつ慣れていったり、極端な考え方のくせを見直したりする方法を取り入れていきます。こうした取り組みを通じてストレスを減らし、不安や恐怖に向き合いながら少しずつ自信を取り戻していけるよう支えていきます。
パニック障害
理由もなく突然、激しい不安に襲われ、心臓のドキドキやめまい、息苦しさを感じることがあります。ときには「死んでしまうかもしれない」という強い恐怖を覚えることもあり、こうした急な不安発作を「パニック発作」と呼びます。これが繰り返し起こる病気が「パニック障害」です。
発作では動悸、発汗、ふるえ、胸の不快感、めまい、吐き気など複数の症状が急に現れ、再発の不安から人混みや電車、エレベーターを避けたり、一人で外出するのが怖くなったりすることもあります。

- 心臓がドキドキする
- 息切れや息苦しさがある
- 窒息感がある
- 吐き気やおなかのあたりの不快感がある
- 胸の痛みや不快感がある
- 身体の一部がしびれる感じがある
- 発汗する
- 身体のふるえがある
- 寒気または熱っぽい感じがある
- めまいやふらつき感がある
- コントロールを失う
- 気持ちが不安になる
治療について
・薬物療法
治療の中心は、抗うつ薬や抗不安薬などの薬を使って、パニック発作を抑えることです。
発作が何度も続くと、日常生活に大きな影響が出ることもあるため、できるだけ早い段階で治療を始めることが大切です。
・認知行動療法
薬による治療に加えて、認知行動療法を組み合わせることもあります。
これは、パニック発作によって「死んでしまうかもしれない」などと極端に心配してしまう考え方を見直し、不安をやわらげていく方法です。思考の偏りを少しずつ修正し、発作に対する過剰な恐怖を和らげていきます。
